ただ北海道十勝で名刺を作るだけではなく、お客様とお会いしてお話ししたい!というワガママから始まった日本全国笑顔紀行。
その第一弾は、いきなり遠く沖縄の上原様です。
はじめに
上原様から初めて当店名刺をご注文いただいたのは2003年8月。
私は当時、沖縄のことは詳しくなく、いろいろと調べものをしたりしながら楽しく名刺を作成させていただいたことがとても思い出に残っています。
ご注文当初は「スーツ姿で…」とのご要望をいただいていたのですが、途中から「沖縄らしく」とかりゆしウエアに変更するなど、工夫させていただきました。
かりゆしウエアとは?…と調べたこともとても良い思い出ですし、勉強になりました。
その後、名刺の追加のご注文を何度もいただく度、そんな思い出が頭に浮かびました。
普段はなかなか気持ちを伝えることが出来ないのですが、今回願いが叶って、上原様にお会いすることが出来ました。本当に嬉しく思います。
お忙しい中、機会を作っていただいた上原様に心より感謝です。
沖縄へ
ある年の初秋。
十勝から札幌まで車でまずは3時間半。新千歳空港から那覇空港までさらに3時間半。
眼下に広がる景色。山並みや青い海、街並み、島などなど…素敵な眺めでした。
機内誌の地図を見ながら、「ひょっとしてこの辺りにはお客様の○○様がいらっしゃる場所かも…」とはしゃぎながら、カメラ片手に窓に張り付いていました。たくさんのお客様の上を飛びながら、日本列島を縦断して沖縄へ。もしかして、皆様方に遠いどこかの上空でお会いしたかもしれません。
上原様にお会いする当日、雷を伴う大雨が降っておりました。なんとなく、予想外の天候に戸惑っている私達でしたが、上原様から何度も電話をいただき、北谷にあるホテルまでわざわざお越しいただきました。なにかと気を遣っていただいたようで本当に恐縮です。
初めての対面はドキドキしましたが、それよりも嬉しさで一杯です。沖縄で購入した「かりゆしウェア」を着て、まずはご挨拶。
(五十嵐純子)こんにちは。初めまして。
かでる工房の五十嵐純子です。雨の中、本当にありがとうございます。
いろいろと気を遣っていただいてすみません。
(上原様)五十嵐さん、初めまして。
遠く沖縄までよくお越しいただきました。
まさか本当に来るとは思いませんでしたよ(笑)
かでる工房の名刺を長年使っていただき、また今回は「笑顔紀行」にご応募いただき、とても嬉しいです。
最初は…まずは、上原さんについて差し支えのない範囲で教えてください。
沖縄国際大学の広報課に勤務しています。
大学の広報や案内、公開講座企画などの全般を担当しています。簡単に言うとなんでもやりますよ。
もともと沖縄出身で、大学卒業後、東京での内定も得ましたが、その後この大学でも内定を得られたので、そのまま大学に勤務しています。
ありがとうございます。
それでは、もうずいぶん前の話になると思うのですが、
最初にかでる工房の似顔絵名刺を作ろうと思った理由をお聞かせください。
たしかに昔の話ですね(笑)
現在、通信制大学院に通っているのですが、その大学院へ受験を検討し始めたのと、新しい名刺をどうしようかなぁと検討した時期が重なりました。
沖縄にいると、県外に出る機会がなかなか無く、例えば、東京などに研修で出張に出かけると、沖縄からと言うことで歓迎はされますが、その時だけのおつきあいになってしまい、交流をうまくつないでいくことが出来ませんできず、何か良い方法は無いかと考え、読んでいた本に、写真名刺の事が書かれていて、自分を表現するツールとして利用できると考えました。
ネットでいろいろ名刺のサイトを見ているうちにかでる工房さんに出会ったのですが、一目見て気に入りました。
ありがとうございます。
自分を表現するツールとして検討した、というわけですね。
実際に似顔絵名刺を使ってみていかがですか?
自分では実物よりも少し良いくらいに描いてもらったと思っているのですが、とても好印象で嬉しいです。
名刺はやはり皆さんびっくりされて、名刺交換のときは似顔絵の話で、話題が広がります。
顔を必ず覚えてもらえますし、私だけでなく、沖縄国際大学のことも関連づけで覚えてもらえ、「沖縄国際大学という文字を見ると、上原さんの顔が思い浮かぶ」なんておっしゃる方もいます。
名刺を渡した後も、ずっと顔を覚えていただけるようですし、名刺交換のときの印象も覚えていただけるようで、その後で交流がつながることがとても多いです。
なるほど。「顔を覚えやすい」というのは想像できるのですが、顔と関連して印象を思い出すための鍵になる、という感じなんですね。
そうですね。
今までは名刺交換は儀礼的に行うだけ、という感じだったのですが、この名刺を使うようになってから、その後の交流の機会がとても増えて、とてもありがたいことです。
そう言っていただけると、作者冥利に尽きます(笑)
名刺制作についてはいかがだったでしょうか。制作者である私と実際に話をするわけではなく、基本的にはメールだけでやりとり、というわけだったのですが、ネットショップへの発注は不安はありませんでしたか?
なんとなくネット=うさんくさいと思われているのかなーと私自身思ったりもするんですが…。
ホームページ上で過去の名刺画像が紹介されていたので、発注時に不安を感じることは特にありませんでしたよ。
デザイン作成時も、画像が送られてくるのでイメージも把握しやすく、修正依頼もしやすかったです。修正をお願いして、その後送られてくる画像を確認する作業も楽しく、名刺を作る、という過程を楽しむことができました。
ありがとうございます。納品させていただいた名刺を喜んでいただけることが一番嬉しいのですが、制作過程も楽しんでいただけて本当に嬉しいです。
ときどき、かでる工房の名刺作成はエンターテイメントだ!と言われることがあるのですが、皆様方にそう思って頂ける名刺作りに励んでいきたいです。
細部まで指定したわけではなく、基本的に「おまかせ」という感じでしたから、どんなデザインになったのか、とワクワクしていましたし、修正後のイメージも思った通りで、自分の意志がきちんと反映されて嬉しかったですよ。
そう言っていただけると嬉しいです。
実際に納品された名刺についてはいかがでしたか?
名刺をはじめて手にしたときの感動を忘れません。もちろん名刺にはとても満足しています。
でも使っているうちに、またいろいろと欲がでてきて、次の名刺はこうしたい、ああしたい、という要望がたくさん出てきてしまったりします(笑)
ぜひまたいろいろなデザインを作らせてください。難問お待ちしています(笑)
やっぱり気に入った名刺を使っていただけるのが一番嬉しいですから。
先日作成させていただいた最新作の名刺は、いかがでしょうか。
今までのものとは少しおもむきが違い、華やかで気に入っています。
「デイゴ」の花を入れたデザインを提案していただきましたが、実は私の勤務先する沖縄国際大学の学章のモチーフもデイゴなんです。
そうでしたか!?
デイゴは「沖縄の花」ということで、デザイン的に取り入れたものなのですが、運良くというか、偶然に学章のモチーフと一緒になって本当にビックリしています。
沖縄らしい、という希望をいただきましたので、赤や青を使った明るいイメージで作成させていただいたのですが、気に入って頂けてとてもよかったです。
今回の名刺も受け取られた方に喜んでいただけると、とっても嬉しいです。
本当に沖縄らしいイメージです。
ひとめで沖縄だとわかりますし、とても楽しいですね。
話は変わりますが、沖縄国際大学について教えてください。
現在、大学は、法学部・経済学部・産業情報学部・総合文化学部があって、大学院には、地域文化研究科、地域産業研究科、法学研究科があります。合計すると5700人程の学生が学んでいます。
やっぱり沖縄の学生のほうが多いのですか?
自分の大学では約93%沖縄出身者です。
やはり地元志向が強いようですね。就職希望もやはり県内が多いです。
地元志向なのは北海道と一緒ですね。
その他、なにかPRすることがあればお願いします。
これから進路を考える学生のみなさんにですが、沖縄は温暖な気候で、勉強するには最適な地であると思います。基地があることで、地域環境を考える場を得ることもできます。
また沖縄国際大学では、基地に隣接する…という環境のなかで、平和学にもとても力を入れています。沖縄国際大学に限らず、国際情勢などを考える場としても、ぜひ沖縄に来て多くを学んで欲しいです。
たしかに沖縄は温暖で、勉強にも力が入りそうですね。
最後になりますが、かでる工房への要望等ございましたら聞かせてください。
多くの人たちに使ってもらえる機会が増えて良かったと思います。
あまり多く生産できないのはわかるのですが、もっともっと宣伝して、たくさんの人に使ってもらったらいいのに…とは思います。
たくさんですか(笑)…がんばります!
今日は本当にありがとうございました。
話を終えて
笑顔紀行のページを作って、一番最初に声をかけていただいたのが上原様でした。
現在は、自分自身の意識改革や、大学の運営についての知識や見解を広め、また多くの経験や人々との出会いを得るため、大学職員向けの経営・マネジメント・運営などについての通信制大学院に通う上原様。
良い大学運営のために努力されているお話を詳しくお伺いすることができ、本当に良い刺激となりました。かでる工房の名刺もほんのちょっとですが、そのお手伝いができれば幸せです。
北海道十勝から沖縄は日本の中では一番遠いところですが、心から「思い切って来てみて良かった!」と思える場所でした。
沖縄の温かくてやさしい空気を感じながら、直接上原様のお話を伺うことが出来て本当に幸せです。
名刺の話だけでなく、沖縄の人々や風土、家族のつながりの話、基地の話からご家族の話まで、いろいろな話も聞くことが出来て本当に有意義で楽しい時間でした。
その後連れて行っていただいたお店での沖縄料理、泡盛などもとてもおいしく、楽しい沖縄のひとときは大切な宝物です。
更に、今回はお土産までいただいてしまいました。本当にありがとうございます。
上原様の勤務先でもある「沖縄国際大学」のロゴ入りリュックなど、いろいろなグッズをいただいてしまいました。リュックは特にしっかりしていて、我が家では図書館に行くときなどに大変重宝しています。
何から何まで本当にお世話になり、温かいお心遣いに触れて、幸せでした。
上原様、お忙しいなか、本当にありがとうございました!
いつの日か、またお会い出来る日を心より楽しみにしております。
>沖縄国際大学のページはこちらです。
笑顔紀行とは?
かでる工房は日本のはじっこ、北海道の田舎でいつも仕事をしています。
いつもはメールだけでお客様とやりとりを行い、完成した名刺も郵便を使ってお届けしていますが、制作中たくさんのメールのやりとりをすることで、お客様のことをもっと深く知りたい、お客様と実際に会ってみたい…と考えることがよくあります。
お客様はどんな方なのかもっと知りたい。
お客様の話を聞いてみたい。似顔絵名刺を実際に使ってみてどんな感想を持ったのか。
直接お話をお伺いすることで、よりよい名刺デザインのヒント、よりお客様にとって役立つかでる工房になるヒントも見つけられるかもしれません。
これまでも、たまたま機会のあったお客様には直接訪問させていただき、ご挨拶…という形でそのようなお話をお伺いする機会を持たせていただきました。
それぞれのお客様とお話する時間はわずかですが、自分自身とても楽しく有意義な時間であり、いろいろな気づきがあり、また今後の糧にもなります。
そこでさらにその機会を増やし、また「企画」としてこれからも継続的に行うためにも、似顔絵を描き、名刺をデザインした本人である五十嵐純子が、その依頼者であるお客様のもとを実際に訪ねて、似顔絵名刺を使って名刺交換をさせていただき、お話をお伺いしてみよう、そしてそれをホームページで公開して多くの方に見ていただこう…というのがこのコーナーです。
お客様ギャラリーだけではわからない、お客様の生の声をぜひお届けしたいと思います。
ページに登場していただけるお客様募集中!
そんなわけで「うちに来てもいいよ」というお客様を募集しています。
かでる工房の似顔絵名刺をご愛用のお客様のなかで、ぜひうちに来て欲しい!あるいはかでる工房がどんな人間なのか会ってみたい!かでる工房に一言言いたい!というお客様は、ぜひメールでご一報ください。日本全国どこへでもお伺いしたいと思います。
訪問記はお客様の写真と似顔絵とともにこのページでご紹介させていただきます。
以下のようなこんなお話を聞きたいと考えています
- かでる工房の似顔絵名刺を作ろうと思った理由
- オーダーの内容や制作者の意図などについて
- 似顔絵名刺を使ってどうだったか
- 似顔絵名刺で名刺交換したときのおもしろエピソード
- 今までもらった名刺のなかでおもしろい/役立つと思ったもの
- かでる工房への要望・希望
- お客様自身の仕事やPRしたいこと
などなど。
お客様の訪問とページのアップは年に1回程度のペースを予定しています。
どんなお客様からお声をかけていただき、どんなところに行けるのかとても楽しみです。
どうぞよろしくお願いいたします。